ゆまえじんじゃ
山形県最上郡最上町大堀1351
文治三年四月源義経主従奥羽落ちの途路当村の亀割山で北の方がお産をされる。弁慶が産湯を探し求めて山下へ薬研湯瀬見温泉を発見する。 案内板によると「 建立の年代は定かではないが、度々の火災にあい、現在..
文治三年四月源義経主従奥羽落ちの途路当村の亀割山で北の方がお産をされる。弁慶が産湯を探し求めて山下へ薬研湯瀬見温泉を発見する。 案内板によると「 建立の年代は定かではないが、度々の火災にあい、現在の本堂は享保年間(約1718年)頃び再建されたものとされている。祭神はは湯の守護神である薬師如来と不動明王が祀られてる。欄間や木鼻の彫刻は、初代出羽の勘七木竜の作といわれている。祭礼は毎年9月1日である。」とあります。神仏習合しているようで、社号では神社となっていますが祀られているのは薬師如来(医薬を司る仏とされ温泉地で祀られている例が多い)と不動明王(滝や清流の麓に祀られている例が多い)、社殿では無く本堂と呼ばれているようです。御堂は寄棟、鉄板葺き、平入、桁行2間、梁間2間、正面1間向拝付、外壁は朱色に塗られ、彫刻部は極彩色で彩られています。出羽勘七は当地方を代表する小国大工で、2代官龍は近くにある富山馬頭観音の「荒れ唐獅子」などを手懸けています。本堂の背後には磐座とも思われる岩肌があり祠が祭られ信仰の篤さが感じられます。又、瀬見温泉が源義経縁の地である事から例祭である9月1日には岩手県平泉町にある中尊寺、毛越寺の僧侶が当社を訪れ供養際が行なわれます。
十四級社 旧村社
九月一日