聖天上人像社 (聖天神社)

神奈川県藤沢市江の島 聖天上人像社（聖天神社）です。
江の島に入り、奥に進むと右側に聖天島公園がありますが、聖天神社はその公園内に鎮座しています。以下のような歴史があるとは知りませんでした。

✴︎聖天神社には、江島神社・辺津宮（下之宮）にゆかりのある良真上人（聖天上人）が祀られています。
公園の案内板には、「良真上人は宋に渡り、慶仁禅師から、江の島に社檀を開くべしと教えられました。良質上人は、江の島東岸の巌窟に籠り、千日余り修業をしていましたが、紫雲香気満ちて、天女が壇上にそこに現れたことから、ここを聖天島と呼ぶようになりました。更に、源実朝の帰依を受け、その後に下之宮、のちの江島神社（辺津宮）が創建されました」とあります。
良真上人は、江島神社の開山堂に安置されていましたが、開山堂がなくなった後、こちらに安置されました。
島民は、良真上人のことを聖天上人と仰ぎ、崇教を集め現在に至ります。
また、この神社の裏は小高い丘ですが、もとは、江の島とは離れた別の島で聖天島の面影を残す岩が残っています。そもそも水天島・白狐岩とも呼ばれていた聖天島は、その名の通り象の姿であるインドの神様（歓喜天（聖天））に似た形の大きな岩でしたが、関東大震災の変動で陸続きとなりました。さらに、1964年の東京オリンピックの際にヨット競技場建設のために埋め立てられ、現在のようになりました。