濱町神社は、昔時、天明年間(1781-1789年)に、島津家下屋敷庭内の守護神にして、島津稲荷大神として、奉斎してありしを、明治二十年(西暦1887年)同所を分譲地として浜町三丁目となりて後も、引き続いて浜町の守護神として厚く奉斎せり。
大正十二年(西暦1923年)九月一日の関東大震災に於いて、ご社殿その他を烏有に帰してその後、昭和三年(西暦1928年)五月御社殿を再建の祭、当時、神田区西福田町に鎮座せる。山田稲荷を合祀して稲荷神社と改称する。
その後、戦災に依り、不幸にも、再度焼失す。
故に、昭和二七年、発起人有志多数の協賛を得、町内各位の浄財に依り神社を再建し、昭和二八年(西暦1953年)三月十五日、名称も濱町神社と改称する。
当地区の再開発に伴い、平成十二年四月十二日(西暦2005年)濱町神社の遷座祭を行い、現在の様式にて、再建する。
稲荷神社の御祭神産業である稲荷大神(倉稲魂神)は、五穀豊穣、産業興隆、家内安全、商売繁盛、子孫繁栄、学業成就、交通安全、火災除け、災難除けの神様としてのご利益も伝えられています。