「風土記」には不動堂とあり、創立の年月未詳とあるが、寛文7年(1667)の「水帳」に、不動免として御除地が載っているので、かなり古くからあるものと思われる。
祭神は国常立尊、猿田彦尊、天手力男尊とあるが、明治42年11月6日、泉沢の日枝神社、(猿田彦尊)、同44年2月7日、本宿の「カゲッタ」にあった伊竜神社(天手力男尊、一説に軻具突智尊)を合社したのである。御神体は、高さ一尺くらいの鋳物らしい不動明王立像と、一尺四寸くらいの立像十一面観音である。この十一面観音は、「風土記」に載っている伊竜権現社のものと思われる古いものである。右の伊竜神社は創立が永禄2年(1559)といわれている。