永禄十年(1567)十一月十五日の創立にして、社宝の十一面観音像を奥殿に納める。当社の遷導師本領円照坊をもって、当神社ははじまる。別当金明山門正寺持とある。名主榎本半兵衛、田島浅右衛門により前社殿を建造、宮大工は当村惣三郎なりとある。明治御改正につき同村宇田川恭元神官を拝命。昭和二十五年西小松川道ケ鴫香取神社神官亀井悦造宮司拝命、同五十三年亀井瑞雄宮司拝命、現在に至る。今井香取神社にて一句「木蓮のひとひらづつが吹かれてゐる」(鳴瀬)毎年正月初詣りには亀井和泉守九字切欠の授与ありて境内が大いに賑わう。また例年節分祭には道ケ鴫香取神社に奉幣を総代が行なう。(東京都神社名鑑より)