ゆのもとかんのん
熊本県人吉市温泉町2500
相良33観音「読本」によれば、湯の元観音は、名前の通り、湯が沸きでるところに祀られており、湯の元というのは、ここが林温泉(当時林地区・林温泉)の湯の元だという意味でしょうか。ただ、当地区では、人吉球..
相良33観音「読本」によれば、湯の元観音は、名前の通り、湯が沸きでるところに祀られており、湯の元というのは、ここが林温泉(当時林地区・林温泉)の湯の元だという意味でしょうか。ただ、当地区では、人吉球磨地区で、一番早く湯の湧出したところであるという意味で、古老から言い伝えられております。 明応元年(1492年)の正月、12代藩主の相良為続公は井口八幡宮に参拝しての帰りにここの温泉に一泊し、
補蛇洛(ふだらく)の普ひも深き湯楽寺の庭の泉ぞわけて妙なる
の和歌を読まれたという。また、湯の元観音は立派な聖観音だった。この湯の元観音がもとの湯楽寺の本尊だったという説もある。また、温泉神社も、この観音さんと隣り合わせであったが、現在は約50m北に遷宮されておるところです。 観音堂脇にご神木の銀杏の大木がそびえ、350年経た今もこの地区の人々を見守っていただいております。
相良33観音8番札所
有り