おやまじんじゃ
三重県桑名市多度町小山 1197
当社の創祀については詳にし難い。『延喜式神名帳』所載の伊勢国桑名郡一五座中の「小山神社」と伝えられている。『新撰姓氏録』に「小山連 高御魂命子櫛玉命之後也」とあり、主祭神の櫛玉命を奉斎する小山連との..
当社の創祀については詳にし難い。『延喜式神名帳』所載の伊勢国桑名郡一五座中の「小山神社」と伝えられている。『新撰姓氏録』に「小山連 高御魂命子櫛玉命之後也」とあり、主祭神の櫛玉命を奉斎する小山連との関係が強い。周辺部に六世紀頃の有力者を葬った墓をはじめ、附近一帯に小さな群集墳が散在しており、当時の中心地であったとともに地名の「小山」が、この他の豪族小山連から名付けられたとすれば、『神社覈録』が述べる如く、小山氏の奉斎した神社が当社であったことが推定される。 奈良時代に多度神宮寺が創立せられた頃、小山には「北小山廃寺」と「南小山廃寺」があり、南小山廃寺跡の一部は小山神社境内地となっており、この点からも当社が神仏関係が濃厚であったと考えられている。その後文徳天皇仁寿元年(八五一)には正六位下に、土御門天皇建仁元年(一二〇一)、亀山天皇弘長元年(一二六一)にも神階を 各々進められ従五位上に叙せられている.近世には、日光八龍社と称されていたと 『神名帳考証』はじめ『勢陽五鈴遺饗』等 の地誌類は記載している.又造営修造もたびたび行われていたことが現存する天和二年、安永二年、天明六年、天保四年、明治五年、同一八年等の棟札により判明しており、小山村の産土神として近郊の人々の篤い崇敬をうけていたことが知られる。
《主》櫛玉神 《配》大山津見神 火之加具土神 火之炫毘古神 火之夜芸速男神 佐軍神
式内社 伊勢國桑名郡 小山神社
10月11日(土)
養老鉄道養老線 多度駅 から徒歩16分(1.3km) 西小山バス停 から徒歩4分(288m)