かすがじんじゃ
茨城県筑西市嘉家佐和1772
奈良にある春日大社の末社で、藤原氏の氏神である天児屋根命、大日孁貴命、武甕槌命、斎主命を祭神とし、「真壁郡郷土史」によれば、藤原武麿が麿山(嘉家佐和の西方)に創建したものを、延暦三年(784) 現在..
奈良にある春日大社の末社で、藤原氏の氏神である天児屋根命、大日孁貴命、武甕槌命、斎主命を祭神とし、「真壁郡郷土史」によれば、藤原武麿が麿山(嘉家佐和の西方)に創建したものを、延暦三年(784) 現在の場所に移したとされ、寛文5年(1665)井戸三次郎が本殿および拝殿を建て、その後、弘化四年(1847)井戸対馬守が現在の本殿を建てたとある。 井戸氏は関ヶ原の戦い後、慶長十五年(1610)常陸國真壁郡、下野国都賀郡に三千石を与えられた旗本である。本殿は、欅材を主体とした一間社流造という建築様式で、化粧裏板部分まで欅材を使用し、建物を装飾する彫刻には、神のつかいの鹿が彫られている。 屋根は椹材を使用し、「とち葺き」という手法により葺かれている。現在、本殿は上屋で覆われており損傷が少なく、建物規模は大きくないが江戸期の様子を良く残している。棟木に、嘉永元年(1848)戊申九月十五日の銘が残されていることから、現在の本殿が完成したのがこの時と思われる。 明治六年(1873)四月一日、村社列格、昭和二十七年(1952)九月二十二日宗教法人認証。本殿は昭和五十二年三月二十四日市文化財に指定。 (境内由緒書参照)
天児屋根命 大日孁貴命 武甕槌命 斎主命
旧村社
さすがさま