ろくじぞうせきどう こうしんとう
三重県伊勢市宇治館町岩井田山
六地蔵石幢 本石幢は、花崗岩製で、寛永年十七年(1640)年の銘があります。塔身の各面には六道の尊像が半肉彫りされ、下方には、六道の名称と西行、宝月慧珎大姉という戒名等が刻まれています。もとは館町..
六地蔵石幢 本石幢は、花崗岩製で、寛永年十七年(1640)年の銘があります。塔身の各面には六道の尊像が半肉彫りされ、下方には、六道の名称と西行、宝月慧珎大姉という戒名等が刻まれています。もとは館町の真常院(明治二年(1869)廃寺)にあったものといわれています。また東方の程近い場所にあった西行隠棲の伝承地(西行谷)との関連性も考えられます。
庚申塔 庚申は、平安時代からはじまり江戸時代に盛んになった無病息災を祈る民間信仰で、庚申(かのえさる)の日には、人々が塔のあるお堂に集まり、徹夜で長寿を願いました。本塔は、高さ八十一・0センチ、厚さ二十三・五センチの板状で、青色の自然石を用いてあり、江戸時代のものと考えられます。もとは北方の字岩井田沖にありましたが、大正年間(一九一ニ~一九ニ六)五十鈴の氾濫・洪水により疫病が蔓延したことから当地に移し、疫病平癒を祈願したといわれています。
常時
無料
約3分
無し