ゆのはらやくしどう
長野県松本市里山辺280
創立は約千二百年ほど前、源重之が、束間の府にありしとき、重き眼病を患い、当温湯に浴療の或る日霊夢により薬師如来壱体一ニ童と厨子をここに安置賜へりと伝う。ささやかな庵室にて厨子等も朽廃。後年松本城主水..
創立は約千二百年ほど前、源重之が、束間の府にありしとき、重き眼病を患い、当温湯に浴療の或る日霊夢により薬師如来壱体一ニ童と厨子をここに安置賜へりと伝う。ささやかな庵室にて厨子等も朽廃。後年松本城主水野忠職公が浴養されその効著しく薬師如来の霊感浅からずと悟り慶安四年(一六五ニ)薬師霊場の廃絶を嘆き建堂之に醫現山青温寺の號を附し別当は兎川寺憲俊上人とある。その後、享保十一年(一七ニ六)戸田丹波守が補修。木札に松平光領公の武運長久祈願のため天保七年(一八三五)再建とあり、現在のお堂はその時のものです。尚、お堂の前には高遠の石工、孫右衛門の石灯籠明和五年(一七六八)があります。木下尚江著「良人の自白」の名舞台はこの薬師堂です。現在は、春秋に薬師如来の縁日が開かれ、秋九月第四土曜日の宵祭りは名物の道祖神祭りが盛大に行われます。
御詠歌 朝夕に たえず来おるや 湯の原の 山辺の里の 志るし奈るらん
醫現山
薬師如来
醫現山青温寺
松本十二薬師霊場9番札所
秋九月第四土曜日の宵祭り(道祖神祭り)
常時
無料
約5分
無し