ひとあなせんげんじんじゃ
静岡県富士宮市人穴206
人穴浅間神社の境内にある人穴富士講遺跡は、富士講に関わる史跡群で、富士宮市指定史跡。 「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録されている。 人穴富士講遺跡は、犬..
人穴浅間神社の境内にある人穴富士講遺跡は、富士講に関わる史跡群で、富士宮市指定史跡。 「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録されている。 人穴富士講遺跡は、犬涼み山溶岩流内にできた長さ約83メートルの溶岩洞穴「人穴」と富士講講員が建立した200基を超える碑塔等がある。また、ここには、甲州街道や山梨県郡内地方に通じる郡内道(人穴道)が通っていた。 富士講の資料によると、江戸の富士講の開祖長谷川角行は、人穴に篭って修行し、仙元大日神の啓示を得たとされる。角行の教えは、江戸時代中期以降、江戸を中心に広まり、数多くの富士講が組まれた。また、角行は人穴で亡くなったとされ、人穴は富士講の浄土(浄土門)とされた。このため、人穴は角行の修業の地・入滅の地や仙元大日神のいる場所として信仰を集め、参詣や修行のために人穴を訪れる講員も多く、人穴は先達の供養碑や記念碑などの碑塔を建立することも多く行われた。
木花開耶媛命、源家康朝臣(徳川家康)、藤原角行
境内にある人穴富士講遺跡は、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録された。
・JR身延線富士宮駅から車で約40分。 ・東名富士ICから車で約50分。