宝積寺

　宝積寺は1725年（享保11年）頃、大清撫国（だいせいぶこく）禅師の開山です。
大清撫国禅師は、曹洞宗の宗祖（しゅうそ）道元（どうげん）禅師が開いた
大本山永平寺の39世です。
　1659年（万治2年）肥前國（熊本）生まれの大清撫国禅師は、後に江戸に出て、
高輪の広岳院（こうがくいん）住職6世となり、泉岳寺（せんがくじ）の副寺も兼ね、
1702年（元禄15年）12月15日赤穂浪士の討ち入りの際には、泉岳寺住職に代わって
義士達を泉岳寺に休憩せしめ、その後まもなく泉岳寺住職10世となりました。
　その後、龍穏寺に移り、幕府の命により永平寺39世となり、
89歳で示寂（じじゃく：菩薩や高僧が逝去すること）しました。
　宝積寺は開山に続き、2世、3世と三代にわたり永平寺の禅師を迎えることで、
永平寺直末（じきまつ）となり、現在は寶積寺第26世住職　金田隆義（りゅうぎ）
へと受け継がれています。

　ご本尊は釈迦如来、鎮守には成田不動明王の分身を祀っています。
本堂は木造瓦葺向拝付入母屋造りで、1974年（昭和49年10月）に再建されています。

～公式Webサイトより（一部改）～