りゅうばんじ
栃木県鹿沼市千渡681
龍蟠寺は天文二十二年(1553)、鹿沼市玉田町の瑞光寺七世・蘭渓という僧によって開かれた。瑞光寺はこの地方の曹洞宗布教の拠点となった名刹であり、百十数カ所の末寺を有していた。龍蟠寺はそのひとつだが、..
龍蟠寺は天文二十二年(1553)、鹿沼市玉田町の瑞光寺七世・蘭渓という僧によって開かれた。瑞光寺はこの地方の曹洞宗布教の拠点となった名刹であり、百十数カ所の末寺を有していた。龍蟠寺はそのひとつだが、数度の火災で資料を消失し、ほかの詳細な歴史はわかっていない。 祀られる聖観世音像は金色の坐像で、江戸中期の作を伝える。 近年まで下野三十三観音第三十二番札所として納経所になっていた。本来は大谷寺なのだが、下野観音講が再興された際に大谷寺が納経を辞退したため、先代住職が引き受けたのである。第三十一番・千手院、第三十三番・岩本観音の中間地点に位置する絶好の条件から選ばれたという。そのような経緯があり、大谷寺が第三十二番札所として復活した後も、番外札所として名が残されている。
大雲山
曹洞宗
天文三十二年(1553年)
聖観世音菩薩
瑞光寺七世蘭渓
下野三十三観音霊場 旧三十二番 現番外 栃木十三仏霊場 第八番
JR鹿沼駅より徒歩約15分
有り