いまのやしろ
三重県伊勢市宮町1丁目1番8号
当社の鎮座する地は、往古、井庭村或は井場村と称した。この井庭村は、宮川の分流清川の沿岸地帯の清野と称する原野の一部であるが、『小祠拾』に「井庭ハ今云フ堰ナリ、古ノ井、今ノ如ク土中ヲ掘リテ水ヲ汲ムコト..
当社の鎮座する地は、往古、井庭村或は井場村と称した。この井庭村は、宮川の分流清川の沿岸地帯の清野と称する原野の一部であるが、『小祠拾』に「井庭ハ今云フ堰ナリ、古ノ井、今ノ如ク土中ヲ掘リテ水ヲ汲ムコトナク、流ノ涯ヲ穿チテ竹木ヲ以テ井ノ如トク囲ミ、其中ヘ川水ヲ引キテ水ヲクム。是ヲ井又井場トモ言フ。是古ノ井ナリ。後世之ヲ井関トイフ。」とあるように清川に井場「堰」を作り、水を汲んだことからこの名があるという。 当今社は、この古称の村名を以て社号としたものであるが、山田十二社の産土神の一つとして、井庭村の産土神として崇敬された社であり、古くは井庭社、今村社、今村殿などと称されたという。また、『小祠拾』には、「今社上之久保ノ北ニ在、今村社トモ云、宝殿ナクシテ石壇、鳥居アリ、社地広ク老樹数株アリ」とある如く、ただ石壇に霊石を奉安しただけのものだったと言われ、明治44年に神殿、拝殿を造立して、各神霊を奉安したものであると伝えられている。 合祀に関しては、明治41年3月に、常磐横町鎮座の無格社八幡社(譽田別命)、曽祢町細川鎮座の無格社山神社(大山祗神)、曽祢町善光寺竹内世古鎮座の無格社曽祢菅原社(菅原神)曽祢町高柳鎮座の無格社河合稲荷社(宇賀之御魂神)、曽祢町柳の世古鎮座の無格社火除社(大巳貴神)を、翌42年2月には、下仲之郷鳥帽子世古鎮座の無格社神殿社(八衢比古神)常盤茶屋町鎮座の無格社塞神社(八衢比売神)をそれぞれ合祀している。また、合祀年月は不詳であるが、曽祢町今世古鎮座の無格社清川社(神名不詳)、宮川町奥ノ越鎮座の無格社秋葉社(神名不詳)も合祀している。
《主》鹿屋野姫命 《合》八衢比古神、八衢比売神、誉田別尊、大山祇神、菅原道真、大己貴命、仮屋神、火産霊神、祭神不詳
旧村社
山田産土八社
例祭:9月15日
随時
無料
約5分
無し